こんにちわ!生産技術歴10年目のすーんです。
この記事では、
・Excelで工程能力(Cp,Cpk)を計算する方法
・Excelで正規分布のグラフを書く方法
の2つを紹介しています( `・∀・´)
技術系(特に生産技術関連)に従事しているほとんどの方は必要になる内容です。
私も生産技術職なので、使用頻度はとても高いですね!
今回はやり方の紹介だけでは無く、既に計算式とグラフを入力済のフォーマットを作成しました。
計算方法を知りたい方はもちろんのこと、「まだ使ったことないけど、とりあえず計算式はあとで学ぶとして、まずはすぐ使いたい!」という方にも使えるようにしましたので、ぜひご活用ください!
Excelで工程能力(Cp,Cpk)を計算する方法
Cp値とCpk値を求める前に、平均値と標準偏差の計算が必要です。
平均値は
「=AVERAGE(データ範囲)」
標準偏差は
「=STDEV(データ範囲)」
で計算できます。
これで準備はOKです!
それぞれ以下の計算式で計算していきましょう!
Cp値は
「=(上限規格-下限規格)/(6×標準偏差)」
Cpk値は
「=MIN((上限規格-平均値)/(3×標準偏差),(平均値-下限規格)/(3×標準偏差))」
で計算できます。
文字だけでは分かりにくいかもしれませんので、参考までに具体例を以下に記載します。
※黄色セルは取得したデータと上下限の規格を仮で入力しています。
Excelで正規分布のグラフを書く方法
まずは平均値と標準偏差については上述のやり方で計算しておきます。
あとは以下の手順です。
①xの値を設定する(正規分布の横軸になる値です)
xの値は適当に設定することになりますが、一応目安として私はいつも「下限規格×0.7~上限規格×1.3」か、「平均値±3σ」ぐらいで設定しています。
xの値が正規分布の横軸になります。
点の数も適当で大丈夫ですが、グラフが綺麗に書けるので私は50点程度取っています。
②xの値に対してNORMDIST関数で計算する
正規分布のグラフを作成するためにはNORMDIST関数を使います。
具体的には
「=NORMDIST(x,平均値,標準偏差,関数形式)」
で入力します。
関数形式は正規分布を書く場合はFALSEでOKです。
③散布図(平滑線)でグラフを作成する
最後に、横軸をx、縦軸をNORMDISTで計算した値にして、散布図(平滑線)を選択すれば完了です。
具体例を以下に記載します。
フォーマット
最後に今回説明した内容を全て盛り込んだExcelを添付します。
黄色セルに取得したデータと上下限規格を入力すればCp値、Cpk値、正規分布のグラフが作成されるようになっています。
グラフの縦軸だけズレる可能性がありますので、そこだけ調整してご使用ください(o*。_。)oペコッ
生産技術、製造に関わる方には特に便利だと思います。
ちなみに私は今回紹介したような統計的手法はQC検定を受験する際に習得しました。
3級だと少し知識が不足するので、2級がおすすめです!
勉強時間はおよそ30時間ほどで、下記リンクにあるような過去問を解きまくりました!
過去問題で学ぶQC検定2級 2023年版 [ 仁科 健 ]
また、この他にも業務効率化に繋がりそうなテクニックを紹介しています。
特に以下の3つは職種を問わず使えそうなのでお勧めです。
ぜひご覧ください!
みなさまの業務効率化に繋がれば幸いです!
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